漣瀬くんが怖くて学校行けない
「ねえねえ、あれってA組の漣瀬君じゃない?」

「ほんとだ。…てか隣の子誰?漣瀬君て一匹狼のイメージなんだけど…」

近くを歩いている女子二人組が私たちをチラチラ見ながら話しているのが丸聞こえだ。

「ああ、あの子?A組の転校生じゃん。」

「A組の転校生が何であの漣瀬君と…?」

「それは俺と彼女が付き合ってるからだよ。」

…ん?
いつのまにか漣瀬君は私の隣から消えていた。
漣瀬君はあの女子二人組の側に立ってドヤ顔をキメている。
< 28 / 30 >

この作品をシェア

pagetop