欠陥品
『ザザッ。そうか。本当に彼女でいいのか?』
「ああ、さっさと連れて行ってくれ‼︎」
『分かった。…こちらに来い』

侵略者に呼ばれ、私は恐怖で震える足で近付く。その途中でいじめっ子が私の耳元で囁いた。

「このクラスの欠陥品でも役に立つんだな」

私を呼んだ侵略者よりも醜い怪物がニヤニヤと笑っている。
私が侵略者の側に立つと、侵略者が一瞬私の方へ向くと、クラスメイト達に向き合った。

『サンプルを確保した。これより撤退作業に入る』
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