欠陥品
侵略者がスッと片手を上げると視界一面が赤く染まる。
私以外の全員が血塗れで倒れていた。全身を切り刻まれ、誰も自分の身に起こった事を理解していないのか、安堵や下卑た笑みを浮かべていた。

「え、どういうこと?」
『?何を言っている?処分すると言ったはずだぞ?』

困惑する私に侵略者が首らしき場所を傾げる。
そんな時、私達の目の前に同じ姿をした侵略者が現れた。

『どうした、トラブルか?』
『サンプルが私の言った事に疑問を持っているのです』
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