独占欲強めの部長に溺愛されてます
「キャッ」
倒れるようにしてソファに座る彼の膝の上に座った。
「少し休憩しよう」
「でも終わらなくなっちゃいますよ?」
運び込んだダンボールは、まだ山積み。一緒に見にいった家具も、このあと続々と届く予定なのだ。
今座っているソファも、少し前に届いたばかり。
「明日は日曜日だから平気だ」
そう言って加賀美が野々花に軽く口づける。不意打ちに驚いて弾みで体勢を崩し、ふたり揃ってソファに倒れ込んだ。
野々花に覆いかぶさるようにして加賀美が手を突く。
「もうっ、びっくりするじゃないですか」
尖らせた唇は加賀美の格好の餌食。食べられるようにパクリと、彼の温かい唇に包まれた。
「んっ……」