﹢◊*゚悲しみの果てに﹢◊*゚
茉美「綺麗だね…」
聖「なあ、茉美」
茉美「ん?」
聖「その、俺といることが辛い?」
聖は全部知っていた。
私の気持ちを
茉美「……うん」
聖「正直俺さ、子供が出来たと知って
逃げようかと思った。俺そんなパパになるとか
覚悟出来てないし子供が死んだって聞いた時
心のどこかで安心した自分がいた。
はっきり言って、俺は茉美とそんな先の事
なん考えられない。だから
別れよう」
ねぇ、聖はどこまでも優しいね。
今だってすごく泣きそうにしてる。
私の目も一切見てこない。
私の気持ちを察して、聖を目の前にすると
言えない言葉。
それを聖から言ってくれた。
わざと私が傷つく言葉を言って……ありがとう。聖