希望の夢路
「あとはごゆっくり」
智也の背中がだんだんと遠ざかっていく。保乃果も、僕の家を後にした。
よし、これで邪魔者は誰もいない。
思う存分、彼女といちゃいちゃできるな。よし。まずは…唇が寂しいから、彼女と久しぶりに…。
「博人さん…?」
「ん?なに?」
僕は、目の前に立つ彼女に顔を近づけた。
「な、何してるんですか?いやです、顔近い」
「いいじゃないか。誰もいないんだから」
「だって〜」
彼女はもじもじとしている。
「だーめ。はい、大人しくして」
「んうー、はいっ…」
彼女は、目を閉じ僕からのキスを待っていた。
「あー、よかった。携帯忘れちゃってさーーわあ!?」
保乃果が、携帯を忘れたらしく戻ってきた。僕は恨めしく保乃果を睨む。
睨まないでよ、と保乃果の口の動きが語っていた。
それにしても、なぜこのタイミングで来る?わざとか?
わざとじゃないにしても、悪意しか感じないぞ、保乃果。
せっかくいいところだったのに。
目を閉じて僕からのキスを待っていた可愛い僕の心愛ちゃんはといえば、あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆った。
「いやだ!」
彼女が甲高い声で叫んだので、僕と保乃果は思わず顔を見合わせた。
ん?なんだ?
どうしたんだ、心愛ちゃん。
「ほのちゃんったら…どうしてこんなタイミングで入ってくるの…?恥ずかしい…!!」
「ご、ごめんね、心愛ちゃん。まさか、そんなことをしてるとは…」
「心愛ちゃん、顔を見せて。可愛い顔」
僕は顔を覆ったままの彼女の両手を、彼女の顔からゆっくりと引き離した。
すると真っ赤な顔をした彼女がそこにいた。
「心愛ちゃん、ごめん…」
「ううん、いいの。私の方こそごめん」
「じゃあ、私はこれで退散するね」
「あっ、待ってほのちゃん!」
「え?どうしたの?」
「今度、遊ぼうよ〜」
彼女は保乃果に笑顔を向けた。
「いいの?こんな私となんかで」
「ほのちゃんといろいろ話したい!」
「ふふ、わかったよ。遊ぼうね!またね!」
「うん!またね!」
玄関へ向かう保乃果に手を振っている彼女の背中から彼女の首に僕の腕を巻き付ける。
彼女は驚き振り返って僕を見て、笑みを零した。
智也の背中がだんだんと遠ざかっていく。保乃果も、僕の家を後にした。
よし、これで邪魔者は誰もいない。
思う存分、彼女といちゃいちゃできるな。よし。まずは…唇が寂しいから、彼女と久しぶりに…。
「博人さん…?」
「ん?なに?」
僕は、目の前に立つ彼女に顔を近づけた。
「な、何してるんですか?いやです、顔近い」
「いいじゃないか。誰もいないんだから」
「だって〜」
彼女はもじもじとしている。
「だーめ。はい、大人しくして」
「んうー、はいっ…」
彼女は、目を閉じ僕からのキスを待っていた。
「あー、よかった。携帯忘れちゃってさーーわあ!?」
保乃果が、携帯を忘れたらしく戻ってきた。僕は恨めしく保乃果を睨む。
睨まないでよ、と保乃果の口の動きが語っていた。
それにしても、なぜこのタイミングで来る?わざとか?
わざとじゃないにしても、悪意しか感じないぞ、保乃果。
せっかくいいところだったのに。
目を閉じて僕からのキスを待っていた可愛い僕の心愛ちゃんはといえば、あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆った。
「いやだ!」
彼女が甲高い声で叫んだので、僕と保乃果は思わず顔を見合わせた。
ん?なんだ?
どうしたんだ、心愛ちゃん。
「ほのちゃんったら…どうしてこんなタイミングで入ってくるの…?恥ずかしい…!!」
「ご、ごめんね、心愛ちゃん。まさか、そんなことをしてるとは…」
「心愛ちゃん、顔を見せて。可愛い顔」
僕は顔を覆ったままの彼女の両手を、彼女の顔からゆっくりと引き離した。
すると真っ赤な顔をした彼女がそこにいた。
「心愛ちゃん、ごめん…」
「ううん、いいの。私の方こそごめん」
「じゃあ、私はこれで退散するね」
「あっ、待ってほのちゃん!」
「え?どうしたの?」
「今度、遊ぼうよ〜」
彼女は保乃果に笑顔を向けた。
「いいの?こんな私となんかで」
「ほのちゃんといろいろ話したい!」
「ふふ、わかったよ。遊ぼうね!またね!」
「うん!またね!」
玄関へ向かう保乃果に手を振っている彼女の背中から彼女の首に僕の腕を巻き付ける。
彼女は驚き振り返って僕を見て、笑みを零した。