希望の夢路
あれ以来彼から迫られることはなく、
いつも楽しい日々を過ごしていた。
他愛もない会話で笑い合う平穏な日々。でも、胸にぽっかりと穴が空いたように感じるのは、彼があまり私に触れなくなったから。
私と一つになれないとわかったあの日から、彼は確実に私と距離を置いている。嫌でもそう感じた。
それでも、幸せだった。
大切に想われていると、そう思っていた。なのに、なのにー。
彼は、ほのちゃんと会っていた。
しかも、ほのちゃんの家で二人はー
「ほ、のちゃん……?ひ、ろくん…?」
私は、手に持っていたショルダーバッグを、床にばさっと落とした。
目の前の光景に、私は体の震えが止まらなかった。寒くなんてないのに、体の震えが止まらない。
「あっ、こ、心愛ちゃん!?どうしてここに…」
慌ててズボンとワイシャツを身に纏う彼。
「あっ、心愛ちゃん…!違うのこれはね…!」
大親友だと思っていたほのちゃんに私、裏切られていたんだ。大好きな彼にも、裏切られた。
「……もう、いいよ」
私はぽつりと呟いた。
ほのちゃんは、何も身に纏っていなかった。彼とほのちゃんは、そういう関係だったんだ。だから彼は、私から離れていったんだ。
「違うんだ、心愛ちゃん。これは…」
彼が私の手を握った。
「さわらないでっ…!」
私は彼の手を振り払った。
悲しかった。
頭が混乱していて何が何だかわからないけど、私は二人に裏切られた。
一番近くにいた、信じていた人に裏切られたんだ。
「待って心愛ちゃん、違うのよ」
「何が違うの!?」
「聞いてくれ、心愛ちゃん」
「いやっ、何も聞きたくない!」
私は両手で耳を塞いだ。
思わずしゃがみ込んだ私に彼とほのちゃんが近づいた。
「ほのちゃんとは、もう親友なんかじゃない!ひろくんなんて大嫌い…!」
私は、ほのちゃんの家を飛び出した。
いつも楽しい日々を過ごしていた。
他愛もない会話で笑い合う平穏な日々。でも、胸にぽっかりと穴が空いたように感じるのは、彼があまり私に触れなくなったから。
私と一つになれないとわかったあの日から、彼は確実に私と距離を置いている。嫌でもそう感じた。
それでも、幸せだった。
大切に想われていると、そう思っていた。なのに、なのにー。
彼は、ほのちゃんと会っていた。
しかも、ほのちゃんの家で二人はー
「ほ、のちゃん……?ひ、ろくん…?」
私は、手に持っていたショルダーバッグを、床にばさっと落とした。
目の前の光景に、私は体の震えが止まらなかった。寒くなんてないのに、体の震えが止まらない。
「あっ、こ、心愛ちゃん!?どうしてここに…」
慌ててズボンとワイシャツを身に纏う彼。
「あっ、心愛ちゃん…!違うのこれはね…!」
大親友だと思っていたほのちゃんに私、裏切られていたんだ。大好きな彼にも、裏切られた。
「……もう、いいよ」
私はぽつりと呟いた。
ほのちゃんは、何も身に纏っていなかった。彼とほのちゃんは、そういう関係だったんだ。だから彼は、私から離れていったんだ。
「違うんだ、心愛ちゃん。これは…」
彼が私の手を握った。
「さわらないでっ…!」
私は彼の手を振り払った。
悲しかった。
頭が混乱していて何が何だかわからないけど、私は二人に裏切られた。
一番近くにいた、信じていた人に裏切られたんだ。
「待って心愛ちゃん、違うのよ」
「何が違うの!?」
「聞いてくれ、心愛ちゃん」
「いやっ、何も聞きたくない!」
私は両手で耳を塞いだ。
思わずしゃがみ込んだ私に彼とほのちゃんが近づいた。
「ほのちゃんとは、もう親友なんかじゃない!ひろくんなんて大嫌い…!」
私は、ほのちゃんの家を飛び出した。