希望の夢路
悲しかった。やっぱり、彼は普通の女の人が好きなんだ。
ほのちゃんはすごく可愛いし、彼と何かあってもおかしくない。
病気の私となんて、居たくないんだよね。私は彼の体を満たせないから、
きっとほのちゃんと…。
やっぱり私は、彼と一緒にいるべきじゃなかった。私は、選択を間違っていたのかもしれない。

私は、彼と過ごした家に戻った。
私は、荷物をまとめて彼の家を出た。
「今までありがとう、さようならひろくん。さようなら、ひろくんのお家。
さようなら、ほのちゃん…」
どこへ行こう。家を出たのはいいけど、その先のことなんて何も考えてなかった。彼のことが大好きで仕方なかったから、まさか彼の家を出る日が来るだなんて思いもしなかった。
この五ヶ月、楽しかったな…。
どうしよう、これから。
私は道で立ち止まり、途方に暮れていた。
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