希望の夢路
今見た暖色のドット柄とは打って変わって、今度は青と緑が基調となっている。
「こっちは、寒色系!」
「そうだね。青と緑の中間色、かな?」
「うん、そうかも…!」
「寒色系って、冷たいというか寒い感じのイメージだよね」
「ふふ」
「なんだよ、急に笑いだして」
「だって…そのままなんだもん」
「そのまま?」
「うん。寒色系って、冷たくて寒いイメージだね、って」
「だって、その通りだろ?」
僕は彼女に言った。
「うん、その通り」
彼女は笑いながら、寒色系のドット柄を見た。
「暖色系のドット柄もそうだけど」
彼女が、静かに語りだした。
「何故か、見た瞬間引き込まれていく感じがするんだよね。
すーっと、引き込まれていくこの感じ。不思議だなあ~」
「うん、わかる気がする」
僕は頷いた。
美術や芸術に全く関心のない僕でさえも、目の前のドット柄を見ただけで、
彼女の言う『引き込まれる何か』を感じていた。
その正体というのものは何なのかはわからないが。
「表現力がすごいと思うの。普通の人には表現しきれない『何か』が溢れてる。
他の人には出せないものを創り出せるということは、本当にすごいと思う。
芸術家は特に、表現力に長けている人が多いと思う」
「そうだね。『創造力』があるんだよね、きっと。
創りたいものを創るって、案外難しいと思うんだよ。
創っていくうちにどこかが少しずつずれていって、
出来上がったときには思い描いていたものじゃなくなってたり、
考えが変化して全く別の物が出来上がってたり。
思い描いていたものを実際形にしてみると、何かが違う、って思うことも少なからずあると思うんだよね」
「自分の納得のいくものができるまで悩み続けて、
試行錯誤を繰り返していくんだろうなと思うの。とても大変な作業…」
「でも、その作業を繰り返し行っていくから素晴らしい作品(もの)ができるんじゃないかな」
「そうだよねえ。すごい忍耐力…」
「だね。面倒くさがり屋に八まず、無理だね。もちろん、雑な人も耐えられない」
「大雑把な人もね」
僕と彼女は、顔を見合わせて笑った。
「こっちは、寒色系!」
「そうだね。青と緑の中間色、かな?」
「うん、そうかも…!」
「寒色系って、冷たいというか寒い感じのイメージだよね」
「ふふ」
「なんだよ、急に笑いだして」
「だって…そのままなんだもん」
「そのまま?」
「うん。寒色系って、冷たくて寒いイメージだね、って」
「だって、その通りだろ?」
僕は彼女に言った。
「うん、その通り」
彼女は笑いながら、寒色系のドット柄を見た。
「暖色系のドット柄もそうだけど」
彼女が、静かに語りだした。
「何故か、見た瞬間引き込まれていく感じがするんだよね。
すーっと、引き込まれていくこの感じ。不思議だなあ~」
「うん、わかる気がする」
僕は頷いた。
美術や芸術に全く関心のない僕でさえも、目の前のドット柄を見ただけで、
彼女の言う『引き込まれる何か』を感じていた。
その正体というのものは何なのかはわからないが。
「表現力がすごいと思うの。普通の人には表現しきれない『何か』が溢れてる。
他の人には出せないものを創り出せるということは、本当にすごいと思う。
芸術家は特に、表現力に長けている人が多いと思う」
「そうだね。『創造力』があるんだよね、きっと。
創りたいものを創るって、案外難しいと思うんだよ。
創っていくうちにどこかが少しずつずれていって、
出来上がったときには思い描いていたものじゃなくなってたり、
考えが変化して全く別の物が出来上がってたり。
思い描いていたものを実際形にしてみると、何かが違う、って思うことも少なからずあると思うんだよね」
「自分の納得のいくものができるまで悩み続けて、
試行錯誤を繰り返していくんだろうなと思うの。とても大変な作業…」
「でも、その作業を繰り返し行っていくから素晴らしい作品(もの)ができるんじゃないかな」
「そうだよねえ。すごい忍耐力…」
「だね。面倒くさがり屋に八まず、無理だね。もちろん、雑な人も耐えられない」
「大雑把な人もね」
僕と彼女は、顔を見合わせて笑った。