希望の夢路
「よし、行くぞ」
僕が彼女の手を引っ張ると、彼女はとても嬉しそうに笑った。
ああ、好きだなあ、この笑顔。
溶けてしまいそうだ。
どうにかしてくれ、心愛ちゃん。
この笑顔を見る度に僕は、幸せな気分に浸ることが出来る。
「博人さん、あの…」
僕が右へ行こうとすると、彼女が拒むように僕の手を引っ張った。
しかし、繋がれた手は離れることがなく、僕はしっかりと繋がれた互いの手を見つめた。
「ん?」
「こっちです」
「ああ、ごめんごめん」
そうだ。僕は彼女の家へ行こうとしていたんだった。
僕が行こうとしていたのは、自分の家の方の道じゃないか。
「博人さんのお家は、そっちなんですね」
彼女は右方向を見て言った。
「うん、そうだよ」
「一軒家ですか?」
「いや、マンションだよ。一人暮らしだから」
「そうですよね…。マンションって、高いんでしょうね、きっと」
「ん?そうでもないよ」
「そうなんですか?」
「うん」
「いつか…」
彼女が口を開いた。
「いつか、博人さんのお家に行ってみたい」
僕は驚いた。
まさか彼女の口から、僕の家に行ってみたいという言葉が出てくるなんて思いも寄らなかった。
「心愛ちゃん…」
気づけば僕は、彼女から手を離して彼女の肩に触れた。
「博人さん…?」
「行こう」
「行くって…?」
「僕の家」
「だって…今日は私の家に…」
「僕の家に予定変更」
僕がそう言うと、彼女は顔を赤くしてもじもじとしていた。
僕が彼女の手を引っ張ると、彼女はとても嬉しそうに笑った。
ああ、好きだなあ、この笑顔。
溶けてしまいそうだ。
どうにかしてくれ、心愛ちゃん。
この笑顔を見る度に僕は、幸せな気分に浸ることが出来る。
「博人さん、あの…」
僕が右へ行こうとすると、彼女が拒むように僕の手を引っ張った。
しかし、繋がれた手は離れることがなく、僕はしっかりと繋がれた互いの手を見つめた。
「ん?」
「こっちです」
「ああ、ごめんごめん」
そうだ。僕は彼女の家へ行こうとしていたんだった。
僕が行こうとしていたのは、自分の家の方の道じゃないか。
「博人さんのお家は、そっちなんですね」
彼女は右方向を見て言った。
「うん、そうだよ」
「一軒家ですか?」
「いや、マンションだよ。一人暮らしだから」
「そうですよね…。マンションって、高いんでしょうね、きっと」
「ん?そうでもないよ」
「そうなんですか?」
「うん」
「いつか…」
彼女が口を開いた。
「いつか、博人さんのお家に行ってみたい」
僕は驚いた。
まさか彼女の口から、僕の家に行ってみたいという言葉が出てくるなんて思いも寄らなかった。
「心愛ちゃん…」
気づけば僕は、彼女から手を離して彼女の肩に触れた。
「博人さん…?」
「行こう」
「行くって…?」
「僕の家」
「だって…今日は私の家に…」
「僕の家に予定変更」
僕がそう言うと、彼女は顔を赤くしてもじもじとしていた。