私だけの王子様
翔琉side

大切な幼なじみ...今目の前にいる。あの河川敷に。
その時、幼なじみは躓いて転けそうになっていた。
大胆に転けそうだったし、新しい制服なはず。
そう思って俺は、コケないように抱き寄せた。
大切な結愛に怪我させない。
そう。俺は、結愛の幼なじみの翔琉。
結愛が、
「翔琉?高校生だね、今どこにいるの?」
と呟いた。俺は泣けそうだった。覚えててくれたんだ。嬉しさに思わず、
「翔琉...?」
と言ってしまっていたようだ。
彼女は焦って逃げてしまった。
俺だと気づいていないようだ。
俺も学校へ向かう。


翔琉sideend
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