もう、我慢すんのやめた
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「おー!2人ともいいじゃん、似合う」
「可愛いでしょ?」
”じゃーん”って言いながら、両手を広げてくるりと回ってみせる萌菜。
文化祭の準備期間に入った私達は、タピオカ屋さんをすることになって、今は売り子の衣装合わせ中。
メイドカフェでメイドさんが着てそうな黒と白のフリフリのワンピースを着た萌菜と私を見て、珍しくテツが絶賛している。
……タピオカ屋さんは、絶対この服じゃないと思うんだけど。
普通に制服にエプロンとかで良かったじゃん。
普段、制服のスカートですら膝上5センチくらいの私にとって、制服よりも明らかに短いスカートにかなり抵抗がある。
「ね、ちょっと短過ぎない?」
「これくらい短い方が可愛いの!」
「モアイに見つかったら、何言われるか……」
「大丈夫!文化祭に着る服なんだから、モアイだって何にも言えないって」
……萌菜には、何を言っても無駄って感じで。
他の子たちも可愛いとキャーキャーしてる。
あー、ほんっとに裏方やりたかった。
誰か代わってくれないかな。
「あ!ちょっと、佐倉!」
───ドキッ