もう、我慢すんのやめた
そのどれかひとつでも違ってたら、今の幸せはなかったかもしれない。
「佐倉……っ、大好き」
これから先の未来は2人で並んで歩いていこう。
たまには立ち止まって、振り返って。
その中に、佐倉と笑いあったたくさんの思い出がある。
そんな未来を。
「……き」
「え?……なに?聞こえなかった」
「もう、言わねぇ!」
「えー!!ちょ、気になるじゃん!ちゃんと聞こえるようにもっかい言って?」
「あーもう!っ、だから───」
私を選んでくれてありがとう。
私を好きになってくれてありがとう。
私に、こんなにも誰かを愛おしく思う気持ちを教えてくれてありがとう。
私の心は今、佐倉へのありがとうで溢れてる。
不意に私の肩に、コツンッと項垂れるように頭を預けた佐倉が、今度こそ私にも聞こえるようにわざとらしく耳元で囁くもんだから。
鼻腔を掠める柑橘の匂いにクラッとして、不意打ちの甘いセリフに耳まで赤く染まる。
そんな私を見て、勝ち誇ったように佐倉が笑った。
───俺も、芽唯がすげぇ好き。
【 本 編 E N D 】
「佐倉……っ、大好き」
これから先の未来は2人で並んで歩いていこう。
たまには立ち止まって、振り返って。
その中に、佐倉と笑いあったたくさんの思い出がある。
そんな未来を。
「……き」
「え?……なに?聞こえなかった」
「もう、言わねぇ!」
「えー!!ちょ、気になるじゃん!ちゃんと聞こえるようにもっかい言って?」
「あーもう!っ、だから───」
私を選んでくれてありがとう。
私を好きになってくれてありがとう。
私に、こんなにも誰かを愛おしく思う気持ちを教えてくれてありがとう。
私の心は今、佐倉へのありがとうで溢れてる。
不意に私の肩に、コツンッと項垂れるように頭を預けた佐倉が、今度こそ私にも聞こえるようにわざとらしく耳元で囁くもんだから。
鼻腔を掠める柑橘の匂いにクラッとして、不意打ちの甘いセリフに耳まで赤く染まる。
そんな私を見て、勝ち誇ったように佐倉が笑った。
───俺も、芽唯がすげぇ好き。
【 本 編 E N D 】