おじさんは予防線にはなりません
第6章 ペアリング
ブブッ、震えた携帯の画面には、外回りに出ている宗正さんからメッセージが入っていた。
アプリを開くと電柱の陰から猫がこっちを見ている。
【今日、飲みに行かない?】
【取引先の店長にセクハラされた】
【慰めて】
猫に土下座されるともう無理。
くすくす小さく笑いながら、携帯に指を走らせる。
【いいよ。
愚痴に付き合うよ】
OKサインのうさぎのスタンプを送った途端、既読になった。
間髪入れずに泣きながら感謝する猫ちゃんが表示されて、画面を閉じる。
……また手でも握られたのかな。
宗正さんは社内だけじゃなく社外でもモテるらしい。
まあ、取引先も仕入れ先も女性の方が多いからかもしれないけど。
アプリを開くと電柱の陰から猫がこっちを見ている。
【今日、飲みに行かない?】
【取引先の店長にセクハラされた】
【慰めて】
猫に土下座されるともう無理。
くすくす小さく笑いながら、携帯に指を走らせる。
【いいよ。
愚痴に付き合うよ】
OKサインのうさぎのスタンプを送った途端、既読になった。
間髪入れずに泣きながら感謝する猫ちゃんが表示されて、画面を閉じる。
……また手でも握られたのかな。
宗正さんは社内だけじゃなく社外でもモテるらしい。
まあ、取引先も仕入れ先も女性の方が多いからかもしれないけど。