おじさんは予防線にはなりません
いたずらっぽく笑った宗正さんの顔を最後にドアがばたんと閉まる。
しばらくして携帯の告げた通知音に我に返った。
【詩乃の唇、いただき】
【詩乃の唇ってすっごく柔らかいね】
【ちゃんと戸締まりしなきゃダメだよー】
入ってきたメッセージに、怒りマックスのうさぎのスタンプを送ったのはいうまでもない。
月曜日、会社に行くとどこか空気がざわめいた。
これは以前に経験がある。
――森迫さんに呼び出されたときと同じだ。
まあ、理由はわかるけど。
「詩乃おはよー」
宗正さんの声でざわめきが大きくなる。
「昨日ちゃんと、あれから戸締まりした?」
しばらくして携帯の告げた通知音に我に返った。
【詩乃の唇、いただき】
【詩乃の唇ってすっごく柔らかいね】
【ちゃんと戸締まりしなきゃダメだよー】
入ってきたメッセージに、怒りマックスのうさぎのスタンプを送ったのはいうまでもない。
月曜日、会社に行くとどこか空気がざわめいた。
これは以前に経験がある。
――森迫さんに呼び出されたときと同じだ。
まあ、理由はわかるけど。
「詩乃おはよー」
宗正さんの声でざわめきが大きくなる。
「昨日ちゃんと、あれから戸締まりした?」