おじさんは予防線にはなりません
「じゃあ。
……オレが旅行の日、詩乃を雇うっていうのはどう?」
「……はい?」
ドヤ顔の大河を見つめたまま、ぱちくりと一回、大きなまばたきをしてしまう。
「オレが旅行で休ませて、詩乃の給料減るのいやじゃん?
だから旅行の日、オレが詩乃を雇うの」
すみません、ちょっとなにを言っているのか理解ができません。
というかそこまでして旅行に行きたいの?
「……ダメ?」
胸の前で指を組んで手を合わせ、うるうると瞳を潤わせて見つめられるともーダメ。
「……わかった」
「やったー。
……すみませーん、ハイボールひとつ!」
心配事はなくなったとばかりに、新しいお酒を頼む大河には笑うしかない。
ほんとつくづく、私は大河に甘いと思う。
……オレが旅行の日、詩乃を雇うっていうのはどう?」
「……はい?」
ドヤ顔の大河を見つめたまま、ぱちくりと一回、大きなまばたきをしてしまう。
「オレが旅行で休ませて、詩乃の給料減るのいやじゃん?
だから旅行の日、オレが詩乃を雇うの」
すみません、ちょっとなにを言っているのか理解ができません。
というかそこまでして旅行に行きたいの?
「……ダメ?」
胸の前で指を組んで手を合わせ、うるうると瞳を潤わせて見つめられるともーダメ。
「……わかった」
「やったー。
……すみませーん、ハイボールひとつ!」
心配事はなくなったとばかりに、新しいお酒を頼む大河には笑うしかない。
ほんとつくづく、私は大河に甘いと思う。