おじさんは予防線にはなりません
「知ってるわよー。
だって、和佳公認だもん」
楽しそうに世理さんはケラケラと笑っているが、池松さんは本当にそれでいいんだろうか。
「和佳とは高校時代、付き合っててね。
それで同窓会で再会して盛り上がって、勢いで婚姻届を出したの。
そんな風だったから、恋愛に自由でいましょ、って取り決めたの」
甘えるように世理さんが肩に寄りかかり、渉さんはそっと世理さんの肩を抱いた。
そういうのは見ていて本当に愛し合っているんだって思うけれど、……世理さんは池松さんの妻なのだ。
いくら池松さん公認でも。
「だから私が渉と付き合ってるのは知っているし、和佳がたとえば羽坂さん……だっけ。
羽坂さんと付き合おうと問題ないの」
「池松係長は本当に、納得してるんですか」
「してるから、離婚してないのよ」
世理さんの言い分はもっともだとは思う。
だって、和佳公認だもん」
楽しそうに世理さんはケラケラと笑っているが、池松さんは本当にそれでいいんだろうか。
「和佳とは高校時代、付き合っててね。
それで同窓会で再会して盛り上がって、勢いで婚姻届を出したの。
そんな風だったから、恋愛に自由でいましょ、って取り決めたの」
甘えるように世理さんが肩に寄りかかり、渉さんはそっと世理さんの肩を抱いた。
そういうのは見ていて本当に愛し合っているんだって思うけれど、……世理さんは池松さんの妻なのだ。
いくら池松さん公認でも。
「だから私が渉と付き合ってるのは知っているし、和佳がたとえば羽坂さん……だっけ。
羽坂さんと付き合おうと問題ないの」
「池松係長は本当に、納得してるんですか」
「してるから、離婚してないのよ」
世理さんの言い分はもっともだとは思う。