おじさんは予防線にはなりません
「……当然だろ」

くいっと和佳さんが眼鏡を押し上げる。
どおりで、家事とか進んでやってくれるんだ。
そういうのって、やっぱり嬉しい。

「あーあ、結局、詩乃と池松課長はラブラブかよー。
オレの立場なーい」

「大河だってリズさんとラブラブでしょ?」

「ラブラブだよ?
ラブラブ。
詩乃たちよりずーっとラブラブしてるし」

にへらと締まりのない顔で大河が笑う。
ちゃんと大河に、いい人を見つけてきてくれた作者には感謝だ。

「子供生まれたら式挙げるんだよね?
ウェディングドレス、リズに作ってもらうから」
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