家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
第6章 差出人無記名の手紙
【彼と初めてのクリスマス。
最初はいい雰囲気だったけど、プレゼントのことで喧嘩した。
なんで彼が怒っているのか、私にはわからない。
TLノベル作家、失格だ……。
#彼の日#彼ごはん#初めてのクリスマス#最悪のクリスマス#ごめんねダーリン#ごめんなさい】

シェアボタンを押し、そのまま画面を見つめる。
すぐにピコンピコンと通知音が鳴り出し、いいねとどうでもいいコメントがついていく。

けれど。

待っている人からのコメントはおろか、いいねもつかない。

「やっぱり怒ってるんだよね……」

はぁーっ、重いため息が口から落ちた。

いつもなら、【喜んでもらえて嬉しいよ】なんてコメントがすぐにつくのだ。

――松岡くんから。

ニャンスタを捕捉されてあまつさえフォローまでされたときは戦々恐々とした。
でも、毎回つけてくれるコメントが嬉しくなってきて。
最近ではそれを見るだけで幸せな気持ちになれた。
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