家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
ごめんね、まだ本当の彼氏って言い切る自信がないの。

――私の方に。

「まあいいや。
おやすみ、紅夏。
ちゃんと戸締まりしとけよ」

「うん、わかった」

もう一度、ちゅっと頬に唇が触れ、松岡くんは帰っていた。
しっかりと戸締まりをして家の中に戻る。

「さて、頑張りますかね……」

デジタルメモを立ち上げる前に一度、パソコンでメールをチェック。

「さすが、立川さん」

【嫌がらせの件、了解いたしました。
早い方がいいと思うので明日、お会いできますか】

休みの土曜日にわざわざ会ってくれるというのは悪いが、でも少しでも早く相談したい。

すぐに私は返信のメールを打った。
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