家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
前から疑問だった。
私が食べる以外のケーキはどうするんだろうって。
きっと同じ日に伺うお宅には出しているんだろうけど、それでも半分くらいは余るはず。

「知り合いのカフェで販売しておりますが」

「へ?」

……お店で売っているの?

「こちらにお持ちするお菓子の類いは衛生上の問題や行政からの許可の関係で、知り合いのカフェで作らせていただいております。
というよりも、カフェのために作ったものの一部をお持ちしておりますね」

それってカフェ従業員とはいわないのかな。

「……松岡くんの本業ってなに?」

「私はあくまで執事な家政夫でございます」

くいっと眼鏡が上がり、にやっと右の口端が持ちがある。
そのどや顔に、きっといつか言おうと待っていた決め台詞なのだと気づいた。

……ヤバい、可愛すぎる!!!!!!!
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