家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
「それに弊社は副業禁止ではないですし」

問題ないならいいかー。
いや待って。
ということは。

「松岡くんお手製のケーキが食べられる、お店があるってこと?」

しまった、そんな顔をしたっても遅い。
だって、聞いちゃったもん。

「……ありますね」

「それって、どこ?」

「教えません」

ぎゅーっと口を固く閉じ、松岡くんはそっぽを向いてしまった。

「ねー、どこ?
教えてー」

「……」

「食べに行きたいから、教えてー。
持ち帰りもできるんだったら、買って帰るしー」
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