家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
「それで今日も来てるんだよねー」

郵便物を確認するが、ここ三週間くらい届いていた、大きめの厚い封筒はない。
が、薄い、前の封筒へ戻っていた。

「本を買う予算がなくなったのかな……?」

少しでも面白く考えてみる。
そうでもしないと憂鬱でしょうがない。

「いたっ!」

封を切って中身を出すと同時に指先に痛みが走った。
ぽたぽたと血が、床の上に落ちていく。

「えっ、なに……?」

身体ががたがたと震える。
人差し指と中指の先から、血がしたたり落ちていった。

「なに?
えっ、なに?
なんなの?」

あたまがうまく回らない。

どういうこと?
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