家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
思わずテーブルを両手でがんがん叩き、足をじたばたさせそうになるのをかろうじて抑える。

それほどまでにおいしいのだ。

ハンバーグは口の中で肉汁が広がり、まさに肉汁天国だし。

サラダなんて野菜切っただけって侮っていたけれど、コンビニのとは比べものにならないほどしゃきしゃきぱりぱり、さらにはかかっているドレッシングも手作りなのかいままで食べたことがないほどおいしい。

コンソメスープはファミレスの薄い奴はあまり好きじゃないけど、これはしっかりだしがきいる。

きっと、レストランを開業していたら、常連になって通うレベル。

「いかがでしょうか」

「ま、まあまあ」

悔しいが、まあまあどころか最高だった。


夕食の後、松岡さんはまた紅茶を淹れてくれた。

「本日はいかがでしたでしょうか」
< 37 / 603 >

この作品をシェア

pagetop