家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
熱でもあるんじゃないかってくらい身体が熱い。
実際、目に映る手は真っ赤になっている。
半ば脅される形で契約したのを猛烈に後悔した。

……いまならクーリングオフできるんじゃない?

携帯に伸ばしかけた手が止まる。

なぜなら。

――さっきの、手の甲へのキスを思いだしたから。

途端にボッとまた、顔が火を噴く。

「あー、もー、家政婦なんて頼むんじゃなかったー!」
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