家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
「新しくお淹れいたしますので、少々お待ちください」

「うん」

こたつに入り、ぼーっとお茶を淹れてくれるのを待つ。

「どうぞ」

「ありがとう」

すぐに松岡くんは、立川さんが持ってきてくれたアップルパイと一緒にお茶を出してくれた。

「出してくれるんだ、これ」

立川からもらったものなんて、って捨てられるのかと思っていた。

「買ってきた人が誰であれ、アップルパイに罪はないからな」

松岡くんの上げた眼鏡がきらりと光る。

ふーん、ま、いいけど。

「それで。
立川となにを話していた?」

「え……」
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