家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
「えっ、いいの!?」

外出!?
松岡くんと!?

嬉しくて、ついつい声が弾む。

「あー、喜んでいるところ大変申し訳ないのですが、ただの買い物なのですが」

松岡くんは申し訳なさそうだけど、それだけでも嬉しいんだって、こっちは!

「コート取ってくる!
ちょっと待ってて!」

「はい」

寝室に戻って慌ててコートを掴み、茶の間に戻る。
松岡くんはすでにコートを着込んでいた。

「行きますか、お姫様?」

慇懃に松岡くんが手を差し出してくる。

「まだ王子ネタ引っ張ってる……」

苦笑いでその手に自分の手をのせた。
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