家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
第11章 小説なんて書かない方がいい
とても幸せな買い物から帰ってきた私を待っていたのは――今日は金曜日だという現実。

「あれ、ある?」

「あるんだけど……」

郵便受けをのぞいた松岡くんが、困惑気味に茶封筒を差し出す。
今日のそれは厚みがあった。
ただし、本が入ってきたときとは違う感じ。

「なにが入ってるんだろ……」

家に入り、封を切る。
この前のことがあるから、慎重に中をひっくり返した。

「ひぃっ」

ころんとこたつの上に転がり出てきたものを見て、短く悲鳴が漏れた。
手から封筒はひらひらと落ちていく。

「セ、セバスチャン!」

違うとわかっていながら、慌てて家の中を探す。

「セバスチャン!?
セバスチャン!!」
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