家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
「いただいた予算の範囲でさせていただいております。
もしやめてほしいなどということでしたら、次回からはやめますが」

「……いえ。
お願いします……」

アフタヌーンティはすでに、私の中で密かな楽しみになっていた。
これがないならもう来ないでいいと断っても……よくない。

「かしこまりました」

右の口端をちょこっとだけ持ち上げて莫迦にするように笑うのは、ぜんぜんこっちを敬っていないと思うけどね?


「じゃあ、仕事をしていますのでなにかあったら呼んでください」

「かしこまりました」

アフタヌーンティが済んで、仕事部屋に籠もって仕事をする……フリをした。

いや、フリじゃまずいのだ、そろそろ締め切り的に。
けれど家の中に他の人の気配、しかも男がいるとなると、集中できない。
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