家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
茶の間で、立川さんは私に紅茶を淹れてくれた。
温かいそれで少しだけ落ち着きを取り戻してくる。

「それで。
セバスチャンが松岡くんに殺された、ですか」

こくんと黙って頷く。

セバスチャンは松岡くんに殺された。
だって、私がこの目で見た。
でも、……あれ?

「失礼ですが。
ここに来たとき僕、いつも通りセバスチャンから盛大に威嚇されましたよ」

私も見たのだ、セバスチャンをあのあと。

「じゃあ、あれは違う猫……?」

黒猫なんてぱっと見、違いなんてわからない。
しかも、それが死んでいるとなれば。
そのうえ、同じ首輪をつけていれば間違えたっておかしくない。

「はい、そうだと思います」

「でも、なんで……?」
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