家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
目線の高さまでセバスチャンを持ち上げて聞いてみる。
でもセバスチャンは金色の瞳で私を見つめるばかりでなにも言わない。

「答えてくれたら、世話ないよねー」

自分でもそれはないわと笑いながら、セバスチャンを下ろす。
セバスチャンは満足したのか、毛繕いをはじめた。

「今日はもう、なにもしないとしてー。
明日からまた頑張んないと……」

蒼海文芸大賞に全力を注いでいたいので、締め切りが迫っている原稿やプロットがある。
だいたい、あちらが本業なのだ。
おろそかにしてはいけない。

「明日から!
頑張るぞー!」

宣言したところでもそもそとこたつに潜り込む。
今日はだらだらと携帯でまんがでも読んでいたい。


「ただいまー」

温かいこたつでうとうとしていたら祐護さんが帰ってきた。
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