家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
「にゃー」

「わかった!
おやつあげるから、ちょっと向こうに行ってて!」

私が椅子を立つと同時に、黒猫が机の上から飛び降りる。
ちなみにバランスボールは猫に破られそうで、椅子に変えた。

「早く来い、って?
ムカつく」

尻尾をぴんと立て、先導するように歩く黒猫に苦笑いしながらあとをついていく。

「おやつは、っと……」

棚を開けて松岡くんが買い置きしてくれているおやつの袋を掴む。

「にゃー、にゃー」

「わかった、わかったから」

黒猫はすでに、お皿の前でスタンバイしていた。
やっぱりそれに苦笑いしてお皿におやつを入れてやる。

「いい子だから仕事の邪魔はしないでねー」
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