クラス一のリア充の家は、賑やかなシェアハウス
かけるがドキドキしていると、画面に選択肢が現れた。

「熊本ちゃんを選ぶ」

「滋賀ちゃんを選ぶ」

選択肢は二つ。かけるは二人の顔を交互に見つめる。どちらもとてもかわいらしい。

「あ〜!こんなの選べないよ〜!!」

かけるがそう言うと、「お前も選択肢出てきたんだな。俺は、岩手ちゃんか福井ちゃんだぜ」と友達が言った。

かけるは少し迷った挙句、先に誘ってくれた熊本ちゃんを選んだ。

熊本ちゃん「わ〜、ありがと〜!おめかしするね!」

熊本ちゃんは、かけるが現実世界では決して向けられない甘い笑顔を向ける。滋賀ちゃんは少し落ち込んだ表情だ。

すると、また画面に選択肢が現れた。滋賀ちゃんにかける言葉のようだ。

「また今度遊びに行こうね!」

「ごめん、俺は熊本ちゃんが好きなんだ!」

かけるは迷わずに上の選択を選ぶ。熊本ちゃんに限らず、全ての都道府県はかわいくてきれいなのだが、かけるにはお気に入りのキャラがいる。それは熊本ちゃんではないからだ。

滋賀ちゃん「うん!約束だよ!」

かわいい笑顔で、滋賀ちゃんは笑う。そのかわいさに「反則だろ〜」とかけるはきゅんきゅんする胸を押さえる。

かけるの友達も福井ちゃんを選び、二人は「かわいいよなぁ!」と盛り上がっていた。

その時、ゲームの世界ではなく現実で女の子のバトルが始まったのだ。
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