お隣さんは私の王子さま
なんて集中して下書きに色を付けていれば、あっという間に放課後。



あと数分で約束の時間。



ドクドクと胸がうるさい。



「おまたせ。
で、今日は何の話。」



この前の時とは関係が変わった私たち。



これ以上変わりたいなんて、わがままだと思う。



『私の話聞いた後でも、ずっと今まで通りにしてくれる?』



こんなに話せるようになったのにまた、1に戻るなんて嫌。



「そりゃ聞いてみないとわかんない。」



・・・素直に「うん。」て言ってほしかった。



深呼吸をして目の前の彼を瞳にいれる。



『好きです。
宮崎君のことが。』



「・・・」



『あ、えっと。
いつからとかわからないけど、いつの間にか好きになってて・・・』



何も反応を示さない彼に不安を覚えてあたふたする。



ひかれた、もう絶対終わりだ。



「今までと同じ関係とか無理だわ。」
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