お隣さんは私の王子さま

私の王子さま

入学からもう1ヶ月くらいたった、ゴールデン明け。



今日は朝から最悪だった。



それも、隣の家の彼のせい。



『ほんと最低。』



「お前の不注意だろ。」



「今日も仲良いじゃん、お二人さん。」



『「どこが?」』



朝、自分の部屋で着替えをしていたら目が合ったんだ。



「大体、カーテン全開で着替えするのがいけないだろ。」



『だって、』



「だって?」



ぐうの音も出ない。




「大体、見たって言っても裸じゃないんだからいいだろ。
ワイシャツ来てたじゃん。」



『前閉めてなかったじゃん。
あー。もう、やだ。』



恥ずかしさで死んじゃいそう。
机に伏せて、顔を隠す。



「ま、これからは気をつけるんだな。」




そう言って、宮崎くんは体操着を持って教室を出ていった。
男子は、次の時間外で体育か。



私たちは、2人組で美術の課題をする。
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