6月9日
「毎年、この日はここに来ようね」
不意に君が言った言葉を思い出したのは、僕たちが別れて四年以上経った日だった。
そして、ここに来たのは、六年前の今日、僕たちが付き合い始めた場所だから。
ホームにあるベンチに座り、駅をゆっくりと見渡す。
卒業以来、久しぶりにこの場所にやってきた。
時は流れてもあのときと何も変わっていない風景は、懐かしさとともに残酷なものでもあった。
今思うと、本当に些細なことだったと思う。
だけど、あのときの僕には些細に思えるほど大人でもなく、余裕もなかった。
お互いに一緒にいるときは数え切れないほど笑ったはずなのに、君を思い出すときは泣いたあのときの表情だ。
どうしてあんなことを言ってしまったのだろう。
後悔してもあのときの言葉は広がる夕空に消すことなどできず、君の、そして僕の胸に痛く残った。
結局、別れてから一言も交わすことなく卒業し、卒業して今日まで一度連絡することはなかった。
不意に君が言った言葉を思い出したのは、僕たちが別れて四年以上経った日だった。
そして、ここに来たのは、六年前の今日、僕たちが付き合い始めた場所だから。
ホームにあるベンチに座り、駅をゆっくりと見渡す。
卒業以来、久しぶりにこの場所にやってきた。
時は流れてもあのときと何も変わっていない風景は、懐かしさとともに残酷なものでもあった。
今思うと、本当に些細なことだったと思う。
だけど、あのときの僕には些細に思えるほど大人でもなく、余裕もなかった。
お互いに一緒にいるときは数え切れないほど笑ったはずなのに、君を思い出すときは泣いたあのときの表情だ。
どうしてあんなことを言ってしまったのだろう。
後悔してもあのときの言葉は広がる夕空に消すことなどできず、君の、そして僕の胸に痛く残った。
結局、別れてから一言も交わすことなく卒業し、卒業して今日まで一度連絡することはなかった。
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