正義が悪に負ける時
――――――
フユミさんにホテルまで送ってもらった後、最後にまたスマートフォンを貸してもらった。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「アキラさん、
明後日には帰ってくるから。」
「はい・・・。少しずつ・・実感が沸いてきました・・。」
画面越しに、アキラとフユミさんが笑顔でピースをしながらこちらを見ている。
「・・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・マコ・・・・・・・。
僕・・・アキラにちゃんと言うよ・・。
許してくれるか分からないけど・・・
どんなに罵られてもいい・・・・。
僕・・アキラに・・・・。