正義が悪に負ける時
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「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
瞳孔が開き、言葉を失った梶山がゆっくりと・・膝から崩れ落ちた。
その手から・・“99.9%”と書かれた紙が滑り落ちる。
ここに来る前、
鑑識の長野さんから受け取った、
たった一つの物的証拠。
初めてここを訪れた時、真田さんがトイレから手に入れた梶山の髪の毛。
それと、被害者滝川ゲンジの物とを照合したDNA鑑定結果。