正義が悪に負ける時
「はい、小西です。」
<真田は一緒か?>
「トイレ行っちゃいましたけど。
どうしました?」
<大変な事が分かったぞい。
お前達が1回署に戻ってきた時に、
真田に頼まれた物があるんだけど・・>
「え・・あの人ずっとトイレに籠もってたんじゃないんですか?」
<ワシらの所に髪の毛持ってきて、一応調べておいてと言われたから調べたんだがな・・>
「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・。」
「悪い悪い。長さんなんだって?」
「・・いつの間にパクってたんですか?」
「トイレ貸して貰った時だけど。
・・なんかあったのか?」
「その時点でもう梶山を疑ってたって事ですか?」
「そんなわけ無いだろ。
昔からの癖でな。
礼状取るのが面倒くさいから、事件関係者の物が手に入りそうな時はその時に取るようにしてる。」
「・・・違法捜査丸出しじゃないですか。」
「川辺課長には言うなよ。
で、何が分かったの?」