この溺愛にはワケがある!?
だんだん元気が失くなってくる寧々を見て、美織は心配になってきた。
寧々の不安や心配も当然だと思う。
有馬は財政課の若手のエースで、背が高く隆政程ではないが顔も良い。
当然いろんな女の子が、寧々から有馬を奪おうとあの手この手で誘ってくる。
だから寧々としても、その地位を揺るぎないものにしようと必死になるのだ。
落ちていた宝くじを拾って当たったような美織に、悪態をつきたいのは良くわかる。
ただその宝くじ、最初は大ハズレだと思ったことも忘れてはいけない。
「はぁ………すみません。なんか焦っちゃって。財政課の女の子が有馬さんにガンガンアプローチしてるらしくて……」
「そうなんだ……うーん何か私に出来ることあればなぁ」
「そんな、いいですよー………あ、それならー、私と有馬さんを結婚式に招待してくれます?」
「結婚式?ああ、もちろん木ノ下さんは呼ぶ予定よ……有馬さんも、そうね、隆政さんの同級生ということで行けるかも?まぁ本人に聞いてみないとだけど。でもどうして?」
寧々はニヤリと笑い、ゴクリとお茶を飲む。
「幸せそうな二人を見せて、ゴリ押す作戦ですっ!!」
(……えー……うまくいくとは全然思えないけど?)
そう思ったが、美織はにこやかに頷いておいた。
好きなようにやった方が、色々後悔しなくていいだろうと思ったのだ。
それに何が功を奏するかはわからない。
ひょっとしたら、美織に相談するよりも寧々は隆政に相談する方がいいかもしれない。
あの押しの強さ、諦めの悪さ、往生際の悪さは寧々の武器になるかもしれない。
などど考えつつ、美織はプチトマトを齧った。
寧々の不安や心配も当然だと思う。
有馬は財政課の若手のエースで、背が高く隆政程ではないが顔も良い。
当然いろんな女の子が、寧々から有馬を奪おうとあの手この手で誘ってくる。
だから寧々としても、その地位を揺るぎないものにしようと必死になるのだ。
落ちていた宝くじを拾って当たったような美織に、悪態をつきたいのは良くわかる。
ただその宝くじ、最初は大ハズレだと思ったことも忘れてはいけない。
「はぁ………すみません。なんか焦っちゃって。財政課の女の子が有馬さんにガンガンアプローチしてるらしくて……」
「そうなんだ……うーん何か私に出来ることあればなぁ」
「そんな、いいですよー………あ、それならー、私と有馬さんを結婚式に招待してくれます?」
「結婚式?ああ、もちろん木ノ下さんは呼ぶ予定よ……有馬さんも、そうね、隆政さんの同級生ということで行けるかも?まぁ本人に聞いてみないとだけど。でもどうして?」
寧々はニヤリと笑い、ゴクリとお茶を飲む。
「幸せそうな二人を見せて、ゴリ押す作戦ですっ!!」
(……えー……うまくいくとは全然思えないけど?)
そう思ったが、美織はにこやかに頷いておいた。
好きなようにやった方が、色々後悔しなくていいだろうと思ったのだ。
それに何が功を奏するかはわからない。
ひょっとしたら、美織に相談するよりも寧々は隆政に相談する方がいいかもしれない。
あの押しの強さ、諦めの悪さ、往生際の悪さは寧々の武器になるかもしれない。
などど考えつつ、美織はプチトマトを齧った。