この溺愛にはワケがある!?
「カウンセラー……か。ふふ、お安くしとくわよ」
「金とるのかよー」
そういって隆政は、卵焼きにかぶりついた。
いつの間にか、バックパックからはみ出たお弁当箱を見ても彼はパニックになることはなくなっている。
たくさん入っていたおかずもおにぎりもすっかりなくなって、最後に残った梨とキウイフルーツをまた美味しそうに隆政は頬張っていた。
そんなにたくさん口に入れなくても、誰も盗りはしないのにと、その必死さに美織は笑いを堪えるのが大変だ。
「あー、旨かった!!……あの、さ、良かったらまた……作ってもらいたい」
「えー?結構疲れるんですけどー」
(嘘ですけどねー)
「たまにでいいから!!2週間に一回、いや、1か月に一回でいいので、どうかこのとおり!!」
と、芝居がかって頭を下げる隆政を見て、美織はクスクスと笑った。
お弁当を作ることも、早起きすることも苦ではないし、むしろ好きだ。
別に2週間に1度でも全然構わない。
でも、大きな犬(隆政)が服従するように頭を下げているのが、何故だかとても気分が良かった。
(………いや、私は断じてドSではない!ないったら!)
「………うーん、どーしよーかなぁー?」
「たのむよー」
と、今度は上目遣いですがる作戦に出た。
「はぁ……しょうがないですねー。また今度出かける時に作ってきます」
「やった!!」
「あ、何かリクエストはあります?」
「え?そこまでしてくれるのか?それは…みお……それは……もしかして」
「好きじゃないですよ?」
「あ………そ………ま、いいや、これからだから!!もっとこれから攻めていくから!!」
(これ以上攻めてくるのっ!?)
「それは遠慮します。どうか止めてください!!」
美織が両掌を向け拒否する姿を見て、隆政は大きな声で笑った。
「金とるのかよー」
そういって隆政は、卵焼きにかぶりついた。
いつの間にか、バックパックからはみ出たお弁当箱を見ても彼はパニックになることはなくなっている。
たくさん入っていたおかずもおにぎりもすっかりなくなって、最後に残った梨とキウイフルーツをまた美味しそうに隆政は頬張っていた。
そんなにたくさん口に入れなくても、誰も盗りはしないのにと、その必死さに美織は笑いを堪えるのが大変だ。
「あー、旨かった!!……あの、さ、良かったらまた……作ってもらいたい」
「えー?結構疲れるんですけどー」
(嘘ですけどねー)
「たまにでいいから!!2週間に一回、いや、1か月に一回でいいので、どうかこのとおり!!」
と、芝居がかって頭を下げる隆政を見て、美織はクスクスと笑った。
お弁当を作ることも、早起きすることも苦ではないし、むしろ好きだ。
別に2週間に1度でも全然構わない。
でも、大きな犬(隆政)が服従するように頭を下げているのが、何故だかとても気分が良かった。
(………いや、私は断じてドSではない!ないったら!)
「………うーん、どーしよーかなぁー?」
「たのむよー」
と、今度は上目遣いですがる作戦に出た。
「はぁ……しょうがないですねー。また今度出かける時に作ってきます」
「やった!!」
「あ、何かリクエストはあります?」
「え?そこまでしてくれるのか?それは…みお……それは……もしかして」
「好きじゃないですよ?」
「あ………そ………ま、いいや、これからだから!!もっとこれから攻めていくから!!」
(これ以上攻めてくるのっ!?)
「それは遠慮します。どうか止めてください!!」
美織が両掌を向け拒否する姿を見て、隆政は大きな声で笑った。