この溺愛にはワケがある!?
「何だか災難だったわね、またポンコツさん絡みなの?」
お昼休み、開口一番芳子が言った。
今日の当番は寧々と前田課長だ。
そのことに昼休み直前に気付いた寧々は、ものすごく悔しそうな顔をしていた。
まぁそうだろう。
美織が寧々の立場であったとしても、こんなスキャンダラスな案件を放っておいて仕事をするのはごめんだ。
面白おかしく話を聞いて他人事のように笑いたい。
だが!
それは他人事であればこそで、自分に降りかかったことならばもう全く笑えない。
ていうか泣きたい。
と美織は項垂れた。
「そうですね……私は一体何に巻き込まれているんでしょう……」
目の前のお弁当が全然減らない美織を見て、芳子もその手を止めた。
「最初に来たインテリヤクザ、あれは何しに来たの?」
芳子もインテリヤクザだと思ったのか!
共通の認識を持っていたことが嬉しかった美織は、少し安堵して話始めた。
「あれ、黒田造船の専務ですよ」
「へ!?あら!で?」
「貴女に結婚を申し込みに来ました……と、言われました……」
美織は成政の真似をして言ったが、成政の話し方を知らない芳子はそれをスルーした。
そして少し恥ずかしくなっていた美織に、ふぅんと事も無げに言ったのだ。
「え?それだけですか?」
「いや、羨ましいなって……少し嫉妬。うーん、あれじゃない?遅れてきたモテ期?」
芳子は本当に羨ましそうにうっとりとして言った。
お昼休み、開口一番芳子が言った。
今日の当番は寧々と前田課長だ。
そのことに昼休み直前に気付いた寧々は、ものすごく悔しそうな顔をしていた。
まぁそうだろう。
美織が寧々の立場であったとしても、こんなスキャンダラスな案件を放っておいて仕事をするのはごめんだ。
面白おかしく話を聞いて他人事のように笑いたい。
だが!
それは他人事であればこそで、自分に降りかかったことならばもう全く笑えない。
ていうか泣きたい。
と美織は項垂れた。
「そうですね……私は一体何に巻き込まれているんでしょう……」
目の前のお弁当が全然減らない美織を見て、芳子もその手を止めた。
「最初に来たインテリヤクザ、あれは何しに来たの?」
芳子もインテリヤクザだと思ったのか!
共通の認識を持っていたことが嬉しかった美織は、少し安堵して話始めた。
「あれ、黒田造船の専務ですよ」
「へ!?あら!で?」
「貴女に結婚を申し込みに来ました……と、言われました……」
美織は成政の真似をして言ったが、成政の話し方を知らない芳子はそれをスルーした。
そして少し恥ずかしくなっていた美織に、ふぅんと事も無げに言ったのだ。
「え?それだけですか?」
「いや、羨ましいなって……少し嫉妬。うーん、あれじゃない?遅れてきたモテ期?」
芳子は本当に羨ましそうにうっとりとして言った。