君が隣にいるだけでいい。
彼は私の視線に気付いて、すぐに笑みを浮かべる。

「ありがとう。美佐にそう言ってもらえて、めちゃくちゃ嬉しい」

彼に笑顔が戻ったことに少し安堵したが、さっき変なことを言ってしまったのだろうか、と不安になる。

「イカ来た。早く食べろよ。冷めるぞ」

「うん.....」

最初より、なかなか箸が進まない。

「どうした?食欲無い?」

「別に....そういう訳じゃないけど」

そう、食欲はあるはずなのに。
なぜか胃が重いというかムカムカする。

ああ....これ...二日酔いが今来た...。

気持ち悪い....。

そう思ったからなのか、酔いが体中に回り始めた。
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