君が隣にいるだけでいい。
「こっちこそ、美佐が昨日酔って帰れなくなったこと知ってたのに.....誘ってごめん」

申し訳なさそうに、すごく顔が暗くなる。

「いや、謝らないでよ....。その、誘ってくれてすごく嬉しかったし」

もちろん、彼が私を気遣ってくれていることも。

彼には感謝でいっぱいだ。

「席、戻ろ?」

「うん.....」

さっきより彼の顔が穏やかになっていた。
彼は私の手を引いて、席へ戻る。

おかしい....。

いつもより顔が赤くなるのを感じる。
身体中が熱を帯びている。

違和感を覚えつつも、席に戻ってから30分くらい経った。

もう体の限界が来ていた。

ああ、またか.....。

相当出来上がっていたみたい。

足がおぼつかないくらいに。
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