君が隣にいるだけでいい。
「そ、そんなわけ....」

「好きだよ。美佐。俺は今まで美佐を友達として見てきてない。一人の女性として見てきた」

思いもしない言葉に、体全体が強ばる。

「ごめん...柊翔..私まだ笠原くんのことが好きなの。それに....」

昨日の昨日まで...ずっと...

「友人でいられると思ってた」

「知ってる。まだ好きなのも、俺を友人としか見てないことも....」

彼の眼差しはとても強かった。

「それでもいいから俺のところに来い。俺は....振られても振られなくても、一生美佐が好きだと思う」

一生.....って。でも、目は嘘をついてはいない。

このまま...身を委ねられたら....どれだけ楽だろう...。

引っかかるのは、笠原くんが好きだという気持ち。

他の人に思いを寄せながら、付き合えない。
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