君が隣にいるだけでいい。
「んじゃ、また」

「うん、またね」

私が手を振ると、彼は私の肩に手を置き、額にキスをする。

「!!!?」

その反応を見ると彼は微笑んで帰って行った。
ドアの閉まった音がまだ頭の中に響いている。

「.....やっぱり、面白がってるだけ??」

全部のことを疑ってしまう。
本当に私のことを好きなのだろうか。

ずっとっていつから??

ダメだ....何で頭の中が柊翔でいっぱいになってしまう.....。

私はいつになったら笠原くんへの想いを忘れることができるんだろう....。

まだ失恋の傷は癒えていないみたいで、涙が溢れてくる。

もう、何も考えたくない。

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