君が隣にいるだけでいい。
「.....ん」

強い日差しが目に飛び込む。うっすらと瞼を開けると、いつもとは何かが違うことに気付いた。

「カーテン開けっぱ....?」

そのせいで部屋は明るい。日差しが強く感じられたのはこれのことか。

体を起こそうと少し動かす。そしてまた違和感を覚える。

「え...?」

私以外の、重みを感じる。

恐る恐る隣を見た。

「しゅ、柊翔...!?」

隣に横たわっていたのは、大学時代からの友人、加藤柊翔《かとうしゅうと》だった。

「んん.......美佐?」

彼は私の腕を掴んだ。

「ちょ....ちょっと柊翔っ!!」

私は彼から体を離らかした。
その衝動で彼は起きたのか、体を持ち上げる。

「美佐....おはよ」
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