現在、両片想い中
考えてると誰かに腕を後ろに引かれた。


「きゃ…」
「あーごめんね!ちょっと強かったよね」
「いえ…あの…どなた…」
「俺ら3年!それより白石 しずくちゃんだよね?」
「はい…」
「うわ~めっちゃ可愛い、どタイプだわ」
「しずくちゃん、俺らと遊び行こうぜ!」

うわ…どうしよう…

嫌だけど…先輩だしはっきり言えない…

「ほら行こうぜ!」
「あ!予定あるなら連絡先だけでも教えてよ~」

怖い…声が…でない…助けて…

周りに助けを求めようとしても、みんな見て見ぬふりをして通り過ぎていく。

終わった…そう悟ったとき

「しずく」

聞き慣れた…大好きな人の声が聞こえた。


「ごめん、待たせた。って誰?その人たち」
「知ら…」
「お前2年だろ?俺たちこれから遊びいくの、邪魔すんな?」
「そーなの?」

固まった首を精一杯横にふる。

「だそうですけど?」
「お前がいるから遠慮してんだよ」
「ね~しずくちゃん?ほら、行こーぜ」

先輩の腕が私の腰に触れる。

気持ち悪い………
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