おりがみ探し




…愛しの彼…っていうのは
あながち間違ってないかも…




なんて思いながら病室のドアを開けた。




「つっかさー!!!具合はどぉー??」


「なんだ…千沙かよ…。」



これが噂の彼、

北条 司―ホウジョウ ツカサ―


「なんだって何よっっ」


こんな口の悪い奴に
片想いしてるなんて
あたしは相当な物好きなんだろーか?



「あ、それ新しい花?」

「うん!淡いピンクってかわいいからつい買ってきちゃった♪」



花束を胸の前まで持ってくると
花独特のいい香りがした。


「男の見舞いにピンクって…。」

「なによーぅ!
 いいじゃない!!」


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