おりがみ探し
何も飾っていない花瓶を手に取り
買ってきたピンク色の花を挿した。
「…なぁ…。
毎日ココにきて暇じゃねえの?」
「…え…?」
…暇…。
「…別に…
そんなこと…は…」
「ふぅん…。」
変じゃないよね?
幼馴染だし…。
うん。
「…あのさ、」
「うん?」
さっきから雰囲気が違くて
くすぐったい。
司は何を言いたいんだろう?
「お前は俺のこと…」
窓の外から聞こえる草の音が
近くに聞こえる。
さらさらと風に揺れる髪が頬をくすぐった。